調剤薬局での1日の仕事内容は待っていただく患者さんを迎え入れる為の環境作りから始まります。まずは朝の清掃です。病院のお薬をもらう場所ですので清潔は第一です。お待ちの間に読まれる雑誌の整頓や水分補給の為のウォーターサーバーの準備も必要です。
受付から始まり処方箋に間違いはないか、お薬手帳の発行、更新、患者さんのお薬情報をパソコンに入力したり、何より重要なのは患者さん一人一人に対しての心遣いです。具合が悪くないかやお薬がその人に合っているか、用法、容量が守られているかも対面で話さなければわかりません。
それに見合ったお代をいただくのも仕事の一つです。やはり午前中に患者さんが集中しますので、間を見て休憩を取ります。場合によってはお薬の在庫管理も任されます。基本的には薬剤師の仕事ですが、忙しいとそうもいきません。
調剤薬局事務の業務の中でも一番大変な仕事内容が、月に一度行われるレセプト請求の仕事です。このレセプト請求業務は毎月5〜10日の間に送らなければいけないので、調剤薬局事務のスタッフにとって月初はかなり忙しい時期になります。
具体的には患者さんの医療費の自己負担分以外の費用を支払いをしてくれる各基金に請求するための請求書を作成する業務です。万が一請求し忘れてしまうと、一カ月の売り上げのうちの3割程度しか収益として入ってこなくなってしまうので、薬局の経営にとって最も重要な業務になります。
このレセプト作成は、患者さんごとに月単位で一括して請求するのですが、処方内容に不備があったり、保険番号が違っていたりすると請求先から返されてしまいます。そのため、テキパキと期限までにスピーディーにこなさないといけないと同時に、間違いの内容に正確に行わなければいけない業務です。